これからは、のびのび生きよう!

「他人が自分をどう思うか」より「自分が自分をどう思うか」の方が大事。これからは、もっとのびのび生きていきましょう!

カリン塔の「超聖水」の話

漫画「ドラゴンボール」が好きだ。子供の頃、よく読んでいた。中学生の頃、土曜の午後は塾に行っていたのだが、塾が終わった後コンビニに行き、炭酸飲料とお菓子を買って、夜、お菓子を食べながらドラゴンボールを読むのが楽しみな時間だった。

大人になって思い出すのは、初期のカリン塔の「超聖水」の話。手元にコミックスがないのでうろ覚えだが、ストーリーを簡単に説明する。
カリン塔には、飲むと力が何倍にもなる「超聖水」という不思議な水がある、という言い伝えがあった。それを知った主人公の孫悟空は強くなりたいと思い、高い高いカリン塔を登る。そしてカリン様に出会う。カリン様は、「わしから超聖水を奪ったら飲んでもいい」と言う。悟空は必死にカリン様から超聖水を奪おうとする。ところが、カリン様の動きが早くて失敗してばかり。でも、努力を重ね、知恵を絞った悟空は数日後、超聖水を奪うことに成功する。

そして、いよいよ念願の超聖水を飲むのだが、超聖水は不思議な水でもなんでもなく、ただの水だった。「だましたのか?」と残念がる悟空。「だましてはおらん、すでにおぬしの力は何倍にもなっておる」と笑うカリン様。カリン塔を登ったり、カリン様から超聖水を奪うために努力した悟空は、その過程で自然に以前の自分の何倍もの力を身に着けていたという話。

子供の頃は、ただ読み流していただけだったのだが、大人になってこのエピソードを思い出すことが度々ある。「強さ」とか「勇気」とか「知恵」は、人からもらうものではない。自分で身に着けるものだ。当たり前のことなんだけど、日々過ごしているとつい忘れてしまう。

例えば、お金を出して講座を受ければ簿記3級に合格するかというとそうではない。簿記3級に合格する知識は勉強していく過程で自分で身に着けるものだ。人からもらうものではない。不眠症やあがり症などの神経症もそうかもしれない。薬を飲んだり、カウンセリングを受ければ治るというものではなくて、試行錯誤しながら、学んで、強くなって、気づいたら治っているもの?なのかもしれない。当たり前のことなのに、時間が経つと忘れてしまう。そんな時、このカリン塔のエピソードを思い出してハッとさせられる。
知識、強さ、勇気、優しさもそうなのかな。何かを達成して得られるのではなく、達成する過程で自然と身につくものだ。そしてそうして身に着けた力は、他人には奪われない。自分のものだ。

久しぶりにドラゴンボールを読み返したくなってきた。


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