初恋の思い出
前回の続き。
小学5年の3学期に引っ越しをして転校をしてから、
卒業までクラス中から汚いもの扱いされていたが、
クラス全員というわけではなかった。
クラスに3人くらい、私のことを汚いもの扱いしないで、
普通に接してくれた人がいた。非常にありがたかった。
その中の一人の女の子(以下Aさん)を私は好きになった。
小学6年の時。初恋だった。
席替えをして、Aさんと席が近くになって、
その頃はほとんどの人が私とまともに口を聞いてくれなかったんだけど、
Aさんは普通に話をしてくれた。
Aさんに会うのが学校に行く唯一の楽しみだった。
ところが、そんな幸せな日々は長くは続かなかった。
Aさんは、体調を崩して、手術をするとかで、学校を長く休むようになってしまった。
あれは淋しかったな。学校が一気につまらなくなった。
話は変わるけど、その頃、テレビで「プロゴルファー祈子」というドラマを放送していた。
私はそのドラマが大好きだった。
あの頃の人生の楽しみは、「プロゴルファー祈子」を見ることぐらいだったな。
Aさんはずっと学校を休んでいて、卒業式の前日と卒業式当日だけ学校に来た。
私は遠くから見ているだけで、何も声を掛けることができなかった。
なにか声掛ければよかったな。
まあ、子供だからしょうがないか。