もう神経症を治すことにお金を使わないと決めた
2017年くらいにメンタルの調子を崩してから、メンタルのことにかなりのお金を費やしてきた。まず、カウンセリング。カウンセリングの料金って高い。2時間2万円とか。私は4回ぐらいカウンセリングを受けたので多分8万円くらい使っていると思う。それから、メールカウンセリングというのも受けたな。こちらは5万円くらいだった。
それから、セミナーに行ったり、セミナーの動画を購入したりした。料金は様々だが平均すると1回5千円くらいかな。回数は数えきれないほど。累計するとかなりの金額になっていると思う。
あと、カウンセラーの方の月額定額制のサービスの会員にもなった。これもそこそこの金額で、毎月の出費になるから累計にするとけっこうな金額になった。
それ以外には書籍代。「潜在意識」とか「自己肯定感」に関する本をとにかくたくさん買った。50冊以上買っていると思う。本によっては重複している内容が多いし、途中で読まなくなってしまった本もたくさんあった。それでも、「もしかしたら、この1冊で大きなヒントを得て、人生が大きく変わるかもしれない」と思ったりして、ちょっと目新しい本があるとすぐ買ってしまったりした。この手の本は、今たくさん販売されている。それだけ売れるということなのだろう。私と同じようにメンタルのことで悩んでいる人がそれだけ多いということなのだろうと思う。
たくさん本を購入した私が言うのもなんだが、本を何冊も読むなら、同じ本を繰り返し5回とか10回とか読んだ方がいいと思う。書いてある内容を覚えてしまうくらいに。子供の頃って、同じ漫画を何度も繰り返し読んでいた。ドラえもんとかドラゴンボールとか。セリフとか全部覚えているシーンがたくさんある。それと同じように、暗記してしまうくらい同じ本を繰り返し読んだ方が、たくさんの本を読むよりいいと思う。まあ、切り口の異なるいろいろな本を読むことによって、過去に読んだ本の理解が深まるということもあるから、たくさんの本を読むことは無駄ではないと思うけど。でも、私の場合は、自分で消化しきれないほど、次から次へと本を買いすぎていたなと思う。あと、本はいくら読んで理解しても、それを実践しないと意味がない。私も本に書いてあることを実践しようとしたのだが、長く続かないことが多く、それで何か変わったということはなかった。
それから、無料の動画と無料のブログ、メルマガ等は、毎日見たり読んだりしてきた。無料だが、「時間」という意味ではかなりの時間を費やしてきたと思う。仕事以外の時間の半分くらいは、メンタルのことに費やしてきたのかもしれない。
まあ、そんな感じでメンタルに関することで、かなりのお金と時間を使ってきた。もちろん得るものもあったし、無駄ではなかった。ただ、それで根本的にメンタルの調子が良くなる、私の場合は神経症が治るということはなかった。逆にどんどん悪化していった。（念のために書くが、カウンセリングとかセミナーを批判しているわけではない。それをきっかけに不調が治ったという人もたくさんいるだろうし、私も得るものはたくさんあった。）
今思っているのは、治そうとすればするほど、そのことを意識してしまうから逆によくなかったのかなと思う。例えば、肩が痛いとして、「肩の痛みを治す方法」とかを調べていたら、ずっと肩は痛いままだ。それよりも、肩の痛みは一旦脇に置いておいて、自分の好きな漫画を読むとかしていれば、気づいたらいつの間にか肩の痛みはなくなっていたという感じになっていたのかもしれない。
要するに私は神経症を治そう治そうとするあまり、逆にそれを意識しすぎて症状がさらに悪化してしまったような感じがする。最初からあまり気にせず、「ま、そのうち治るだろう」ぐらいの気持ちで、自分の好きなことにお金を使って好きなことに没頭していればこんなにまで悪化しなかったのではないかと思う。
今更だが、もうメンタル系のことにお金を使うことはやめようと思う。まあ、病院は薬をもらう関係で定期的に行くとは思うけど。藁にもすがる思いで、これを最後の賭けにしようと思い様々なことを試してきたが、もうそれをやめる。治そうとすることをやめる。あきらめるのだ。
それよりも、やりたいことやろう。欲しい家具を買ったり、食べたい物を食べたり、読みたい本を読んだり、そういうことにお金を使おうと思う。
