私の将棋歴(２) 将棋部を作りたい！

私の将棋歴(１)からの続きです。

中学生になり、親から「なんでもいいから何か部活動をやった方がいい」と言われた。
私は将棋部があったら入部しようと思っていた。
ところが残念ながら私が通う学校には将棋部がなかった。
仕方なく他の部に入部したのだが、本心でやりたいことではなかったのだろう、
数ヵ月で辞めてしまった。

当時、学校には投書箱があった。
簡単にいうと、生徒が悩み等を書いて投書すると、先生が読んでくれて
相談にのってくれるというものだ。

私は、仲のいい友人と二人で、「新しく将棋部を作りたい」と書いて投書した。
今思うと、消極的だった私が、このような積極的な行動をするのは、
凄く珍しいし、よく実行したなと思う。
よほど将棋をやりたいという気持ちが強かったのだろう。

投書をして一週間後ぐらいに、先生から返答があった。
学年主任の先生からだった。
先生がいうには、「新しく部を作ることはできる。だけど、年度の途中で作ることは難しい。
来年の4月からだったら作れるかもしれない」とのことだった。

先生はとてもいい先生で、私達の無理なお願いに対して誠実に対応してくれたと思う。
ところが私は、来年の4月からと聞いて、一気に熱がさめてしまった。
当時はまだ7月くらいで、とてもそこまで待てないよと思った。

結局、時間が経つとともに熱がさめてしまい、将棋部を作るというのは実現しなかった。

今思うと勇気を出して投書をして、先生も返答をくれたのに、
そのまま中途半端になってしまって先生に申し訳なかったと思う。
せっかくだから、思い切って、2年生からでも将棋部を作ればよかったなと思う。