これからは、のびのび生きよう!

「他人が自分をどう思うか」より「自分が自分をどう思うか」の方が大事。これからは、もっとのびのび生きていきましょう!

私だってお菓子を配りたい

 ゴールデンウィーク明け、旅行に行ってきた人が多いのか、お土産を買ってきてみんなに配る人が多い。ありがたい話だが、私はこれが少し苦手だ。何故かというと、今まで自分が職場でお土産を配ったことがないから(笑) 私は今の会社に勤めて10年以上になるが、この10年間、プライベートで旅行に行ったことがない。そのため当然職場にもお土産を買ってきたことがない。

  職場では10年以上一緒に仕事をしている人達がたくさんいるので、「コレノビは今まで一度もお土産を買ってきたことがないな」「旅行なんて行かないんでしょ、ずっと彼女もいなそうだし(笑)」「そんなので人生楽しいのかな(笑)」などと言われているのではないかと思ってしまう。もちろん私の勝手な被害妄想なのだが、お土産をもらう度に、自分は今まで一度もそういうことをしたことがないな、となんとなく引け目を感じてしまう。

 

 私の勝手な考えだが、お土産を買ってくる人って、まっとうな人生を歩んでいる人、という感じがする。みんなにお土産を買ってくる人って、世の中を信じてるんだよね。自分は受け入れられてるって。例えば、私がみんなにお土産を買ってきたら、「コレノビのお土産なんて私いらない」と言われたらどうしようとか、「こんなお土産を買ってくるなんてセンスがない」と言われたらどうしようとか、渡す前にいろいろ不安になってしまう。お土産を持っていけば、みんな喜んでくれると信じられない部分がある。世の中を信じてないんだよね。これはおそらく子供の頃の様々な経験からそう思うようになっちゃったのかなぁ。

  だから、お土産を配っている人を見ると、この人は自分がいつも思っている取り越し苦労とか不安がないんだろうなと別の世界の人を見ているような気持ちになって憂鬱になる。まあ、すべてが私の勝手な思い込みで、考えすぎということはわかっているんだけどね。

  私は会社では無口で不愛想なので、もし私がお土産を買ってきてみんなに配ったら、みんな驚くだろうな(笑) 「なにがあったの?」と聞かれるかもしれない(笑)

  

 今から5年くらい前、39歳の時に短い期間だが彼女ができた時があった。凄く好きな人で結婚したいなと思っていた。ちょうどその頃、職場の人から、「早く結婚した方がいいよ」とか「がんばって相手を見つけなよ」などと言われていた。私は、「なかなか難しいですよー」などと答えながら、彼女と結婚することになり、結婚することを会社に報告したらみんな驚くだろうなとその日を楽しみにしていた。

  しかし、残念ながら彼女とは別れてしまい、そんな日は来なかった。あの時はがっくりきたな。いろいろな人に報告するのを楽しみにしていたから。一発大逆転のカードを取られてしまったような気分だった。みんなを驚かせるために彼女ができたことを黙っていたのだが、結果としては黙っていてよかったということになってしまった。そしてそれが悲しかった。

  結婚の報告をしてみんなを驚かせる夢は消えてしまった。あと私に残っているのは、お土産を買ってきてみんなを驚かせることくらいかな。退職の挨拶と勘違いされてしまいそうだけど。

  これを書きながらちょっと気づいたんだけど、結局私は自分が受け入れられるということを信じてないんだな。普段の日常生活でもそうだし、39歳の時の彼女の時もそうだった。だから、いまだに挨拶をする時も不安になってしまう。本当にいい歳して情けないのだけど。

 まずは自分で自分を愛することだな。自分で自分を受け入れること。それができれば、今までの悩みなんてすべてが吹っ飛ぶような気がする。お土産の話から、大袈裟な話になってしまった。いつか「こんなことで悩んでいたのか」と過去の自分を驚く日がくるといいな。