これからは、のびのび生きよう!

「他人が自分をどう思うか」より「自分が自分をどう思うか」の方が大事。これからは、もっとのびのび生きていきましょう!

鍋 倉夫「リボーンの棋士」&赤川次郎「ふたり」

最近読んだ本を紹介します。

鍋 倉夫「リボーンの棋士」
将棋の漫画。年齢制限で奨励会(プロの養成機関)を退会した主人公が、自分と向き合い再び将棋を指し始める物語。主人公だけではなく、それぞれの登場人物の生きざまと内面が丁寧に描かれていて、非常に面白い。そのせいか悪役がいない。一見悪役に見える人でも、その人にしかわからない事情があり、人にはそれぞれ事情があるのだなと考えさせられる。将棋を通して物事の考え方、生き方が丁寧に描かれていて1話1話の内容が非常に濃い。いろいろな登場人物に感情移入してしまい、涙してしまうシーンがたくさんある。「リボーン」ってどういう意味だろうと思い調べてみたら、生まれ変わり・再生・復活などを意味する言葉らしい。なるほどと納得。新刊が待ち遠しい作品。
赤川次郎「ふたり」

赤川次郎は中学生の頃によく読んでいたが、久しぶりに読みたくなりその頃読んだことがなかった「ふたり」を購入。1989年に発売された作品。

しっかり者の姉。姉に頼ってばかりの妹。そんな姉を事故でなくしてしまい途方にくれていた妹だが、ある日、姉の声が頭の中に聞こえてくるようになる。姉と一緒に青春の様々な困難を乗り越えて成長していく物語。
テンポよく非常に読みやすい作品だった。赤川次郎をよく読んでいた中学生時代を思い出した。妹の書いた詩が校内新聞にのった時、それはもう自分の作であって自分のものではない、という表現があるのだが、これは作者ご本人の気持ちなのかな?と印象に残った。

読んでいる途中に気がついたのだが、この作品の続編の「いもうと」という作品が2019年に発売されたらしい。主人公が大人になってからの物語らしく、こちらも読んでみたい。