これからは、のびのび生きよう!

「他人が自分をどう思うか」より「自分が自分をどう思うか」の方が大事。これからは、もっとのびのび生きていきましょう!

私の左足に合う靴がない

私は左右の足のサイズが違うのか、なかなか合う靴がなくて困ってしまう。右は26.0が合うのだが問題は左。左は26.0だと緩く、歩いていて踵が出てしまう。かといって、25.5だと小さいのか靴擦れを起こしてしまう。私は左の足の形がおかしいのか、もしくは歩き方がおかしいのか、右はいつも問題がないのだが、いつも左足が合わなくて困ってしまう。

スニーカー等は紐で調整してなんとかなるのだが問題は革靴だ。20代の頃、履ける革靴がなくて何足も買いなおしたことがある。購入して1日履いて合わなくて、また会社帰りに購入して…という感じに。そして一足だけしっくりくる運命の靴に出会うことができた。その靴は他の靴と比べて少しサイズが小さめなのか、26.0でも少し大きいことは大きいのだが、歩いていて踵が出てこない。私にとって唯一履ける革靴だった。

それ以来、その革靴をいつも4足まとめて通販で購入し、半年に1回ぐらいの頻度で交換して履いてきた。10年以上ずっと。そのメーカーのものしか履ける革靴がないので、製造終了にならないようにいつも願っていた。万が一製造終了になったら一生分まとめて購入しようと思っていた。

ところが数年前から、そのメーカーの靴がマイナーチェンジしたのか、同じ26.0でもサイズが少し大きくなった。本当にわずかなのだが、微妙にサイズや細かいところが変わってしまった。そして、私の左足に合わなくなってしまった。非常にがっかりした。私が履ける革靴はこの一足しかないのに、その唯一の一足が履けなくなってしまった。しかもこの頃は相当まとめ買いをしていたので、在庫として取ってある靴も無駄な買物になってしまい途方に暮れてしまった。

インソールを入れたり、スポンジを詰めたりしていろいろ調整してみたのだが駄目。私は昔読んだある漫画のワンシーンを思い出した。その漫画は、ある中年のサラリーマンがうつ病になってしまい、ある日、会社に行こうとしても会社の前の横断歩道がどうしても渡れずそこでずっと立ち止まってしまうというシーンがあった。私は、革靴が履けなくなったのは、サイズ等の問題ではなくて私の精神的な問題なのではないか?と思った。要はただ会社に行きたくないだけなのでは?と思った。靴が履けなくなった時期と精神的に大きく調子を崩した時期は同じ時期だった。まあ、ただの偶然だとは思うが…。

結局私は革靴で通勤することをあきらめて、スニーカーで通勤することにした。会社に革靴を置いて、スニーカーで通勤して会社で革靴に履き替える。帰りもスニーカーに履き替えて帰る。スニーカーでの通勤は快適だった。スーツにスニーカーというのは、おかしいかもしれないが、誰も私の足元なんか見てないと思うし、仮におかしいと思う人がいたとしても、「あなた、おかしいよ」と直接言われるわけではないし、別にいいかなと思った。私にはそれしか選択肢がなかった。それによく見ると、スニーカーで通勤している人も結構いたので安心した。会社の同僚からも、「スニーカーで通勤してるんだ。いいね。俺も靴が合わなくて困ってるんだ。」などと言われたりした。

最近、会社の少し年上の人と通勤の時にバッタリあった。その人は「スニーカーで通勤して会社で革靴に履き替えてるんですね。前から思ってたんですけど、それって逆じゃないですか?」「普通、革靴で通勤して、会社でスニーカーに履き替えませんか?」と言ってきた。思わぬ言葉に驚いた。逆って・・・。その人は裏表のない嫌味のない人なので普通に疑問に思っているのだろう。事実その人は、私とは全く逆で、革靴で通勤して会社でスニーカーに履き替えている。おそらくその人は、通勤は革靴じゃないとみっともないけど、会社内はスニーカーでもいいし、その方が楽だからそうしているのだと思う。私は逆に、通勤は知っている人が見ているわけではないのだからスニーカーでよくて、でもさすがに会社内は革靴じゃないとダメかなと思っている。「なるほど、逆ですね」と言ってお互い笑ってしまった。まあ、人それぞれ考え方があるということだな。

そんなこんなで、もう3年以上、スニーカーで通勤している。スニーカーで通勤することに慣れてしまうと、もう本当に革靴を履けなくなってしまった。私もたまに、直行で取引先に行くことがある。その時はさすがにスニーカーというわけにはいかないので革靴を履くのだが、その時が非常に辛い。たった1回履くだけでももの凄く苦痛だ。それから、会社に置いてある革靴を新しい物に交換する時、その時は革靴を履いて通勤して、会社に置いてある古い革靴を履いて帰らなければならないのだが、その1回だけでももの凄く苦痛で、なかなか交換するのに気が進まなくなってしまう時がある。やはり何かの時のために、一足は履ける革靴が欲しい。20代の時のように運命の靴との出会いがあればいいのだが。最近はスニーカーのような履き心地の革靴が販売されているみたいなので、今度探してみようかな。

それから靴といえば、昔読んだ柴門ふみの漫画で、靴と恋愛相手は妥協しちゃダメ(うろ覚え)みたいなことが書いてあって印象深かったな。あれなんの漫画だっけ?柴門ふみの漫画は家のどこかにあると思うので(笑)、今度探して読みたいなと思う。