これからは、のびのび生きよう!

「他人が自分をどう思うか」より「自分が自分をどう思うか」の方が大事。これからは、もっとのびのび生きていきましょう!

第37回 NHK杯将棋トーナメント 3回戦・第8局 有吉道夫九段 対 羽生善治四段

1988年1月に放送された、第37回NHK杯将棋トーナメント 3回戦 有吉道夫九段 対 羽生善治四段の対局をアベマTVで見た。(タイトル、段位は当時のもの)
羽生四段は当時17歳。有吉九段は当時53歳くらい。キリっとした佇まいで学校の校長先生みたいな雰囲気。解説は桐山棋聖、当時41歳くらい。とってもやさしそうな雰囲気で、解説の口調も控え目で穏やかだった。司会はおなじみの永井英明さん、当時61歳くらい。ちなみに私は当時小学6年生。

先手は羽生四段。☗2六歩☖8四歩の出だしで相掛かりへ。羽生四段は☗3七桂と跳ね、☗3五歩☖同歩☗四五桂の仕掛けを狙う。有吉九段はその仕掛けを警戒して、序盤からお互いに神経を使う細かい応酬が続く。司会の永井さんが、羽生さん大好きという感じで、羽生さんが指すごとに「さあ、やりましたよ」という感じで嬉しそうに話すのが印象的だった。

中盤の入り口で、羽生四段が☗3三角成と有吉九段の桂馬を取り角を切る。永井さんが「うわ~~、凄い。まいったな。」と呟く。かなり早い段階の角切りで驚いた。当時のプロの対局では、こんな早い段階で角を切るのは珍しいのではないかと思う。
角桂交換だが、羽生四段は敵陣に飛車を打ち込み、有吉九段の玉はあっという間に寄せ形に。そこからは危なげなく寄せ切って勝った。この対局もかなりの大差で羽生四段の快勝といった感じだ。

それにしても強い。そして見てて面白い。少年が一流棋士をどんどん倒していくといったまるで漫画のような展開だ。そして今回の☗3三角成のように、将棋の内容もおもしろいし印象深い。この頃、ネットがあったら大騒ぎだっただろうな。今回も非常に面白い対局だった。