これからは、のびのび生きよう!

「他人が自分をどう思うか」より「自分が自分をどう思うか」の方が大事。これからは、もっとのびのび生きていきましょう!

ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」

ちばあきおの「キャプテン」と「プレイボール」を読み返した。この漫画は小学生の頃から好きで、今まで何回も読み返している。大人になってから読み返すと、今まで何気なく読んでいたシーンに感動したり、このシーンはこういう意味だったのかと新たな発見があったりする。

「キャプテン」で、イガラシがキャプテンの時、猛特訓をして保護者からクレームがきて、春の選抜を棄権することになるシーンがある。あの時のイガラシや松尾の気持ちを思うと涙が止まらなくなってしまった。それから、谷口が夜遅く練習している姿をチームメイトが目撃するシーンが好きだ。丸井が退部届を破り捨てて走り去り、それを見ていたイガラシが「これなんだなぁ…、キャプテンがみんなを引っ張る力は…」と呟くシーン。あのシーンは本当泣ける。キャプテンで一番好きなシーンかもしれない。「プレイボール」はやっぱり東実戦が一番好きだ。墨谷ナインだけでなく、東実の監督やバッテリーの心情を描いているところがいい。

「キャプテン」と「プレイボール」の両方に関していえることだが、最初は谷口が一人でがんばっていて、他のチームメイトはあまりやる気がない。ところがひたむきにがんばる谷口の姿に、みんな心惹かれてチームが一丸となる。あの谷口のみんなを引き込む力が凄いなと思う。それは多分、無心にがんばっているからだと思う。自分のがんばっている姿をみんなに見せれば、やる気を出すだろうという考えでは、人の心は動かない。何も考えずに、ただひたすら無心にがんばるから、その姿を見て人は心打たれるのだと思う。私は今までの人生の中で、自分は真面目にやっているのに周囲の人がやる気を出してくれず悩んだことが度々あった。自分はこんなに一生懸命やっているのに、どうしてみんなやってくれないのだろうと苛立つことも何回もあった。だけど、自分には谷口のように無心にがんばる気持ちが足りなかったのかもしれない。どこか計算しているというか、無心にはなれてなかった。谷口は野球が好きなんだな。好きなことは無心になれる。そうすれば、その姿を見てみんなついてくる。今回、一通り読み返してたくさん感動して泣いてしまった。多分また読み返すと思う。