塾と炭酸飲料と工藤静香の「群衆」

土曜日の夕方、マンションのエントランスで中学生ぐらいの子が、「一旦家に戻ってきただけだから。これからご飯食べて、またすぐ塾に行かなきゃいけないんだ。」
と話していた。午後からずっと塾で、ご飯を食べに家に戻り、またすぐ塾に行く。土曜日なのに大変だなぁと思った。それを聞いて自分の中学生の頃を思い出した。私も土曜日は塾だったな。

中学生の頃の私の土曜日はこうだった。土曜日は半日で学校が終わり。その後は家で昼食を食べて、午後は6時頃まで塾だった。きつかったなぁ。学校の授業と違って気が抜けないから本当に疲れた。塾が終わった後はいつも解放感で一杯だった。塾が終わってからの束の間の自由な時間が本当に楽しみな時間だった。

塾の帰り道に、古本屋に寄り、好きな漫画を1冊買うのが習慣だった。当時はドラゴンボールをよく買っていた。その後、コンビニに行き、炭酸飲料とお菓子を買う。家に帰って、お菓子を食べながら漫画を読むのが、何よりも楽しい時間だった。土曜日の塾が終わり一週間が終わり、次の日が日曜日という解放感。そんな時に飲む炭酸飲料は格別の美味しさだった。大人が仕事が終わった後に飲むビールのようなものだ。

今思うと、塾も大事かもしれないが、もっと友達と遊んでおけばよかったなと思う。特に土曜日の午後なんて一番遊べる時間だしね。自分が塾で勉強したいと思っていれば、塾に行くのも全然よかったと思うけど、私の場合はそうじゃなかったし。

中学生の頃を思い出していたら、ある曲を思い出した。工藤静香の「群衆」という曲だ。この曲はシングル「MUGO・ん…色っぽい」のカップリングの曲。シングルの「MUGO・ん…色っぽい」もとても好きな曲だったが、「群衆」も凄く好きだった。私の中では最強の2曲だな。中島みゆきの歌詞もいいし、工藤静香の歌声もいい。今聞いたら唄いたくなった。今度カラオケで唄おう。30年くらい前の曲だが、歌詞もしっかり覚えている。結局塾で習ったことは全然覚えてないけど、こういうことは覚えてるんだよな。