1人を除いてみんな同じ答え

「1人を除いてみんな同じ答え」「いっぺんに開けます。せーの、ドン！」「倍率ドン！さらに倍！　16、20、4、6、18」・・・。最近の楽しみは帰宅して夕食を食べながら「クイズダービー」を見ることだ。クイズダービーは、1976年から1992年まで、毎週土曜日の19：30から20：00に放送されていたクイズ番組。私は大橋巨泉が司会の頃、よく家族で見ていた。当時は小学生だったのでクイズは全然わからないし、正直見ていても全然面白くなかったのだが、今見ると凄く面白い。面白いといっても、ゲラゲラ笑う面白さではなく、見ていて心地よい。夕食を食べながら見るのにピッタリの番組だと思う。

あくまでも、中年の私の主観だが、今のテレビ番組はもちろん面白い番組もあるが、見ていて疲れる。みんな必死にがんばっているからだと思う。そのがんばりが画面を通して伝わってきて、見ていて疲れる。ああ、今この人がんばってアピールしてるなとか、この人一生懸命あの人をフォローしようとしてるなとか、テレビを見ながらいろいろなことを考えてしまう。一方、クイズダービーはみんなのびのび番組を楽しんでいる感じ。見ていて脳が休まる。まあ、時代のせいなのかな・・・。

土曜日は「クイズダービー」、日曜日は「ヒントでピント」、月曜日は「クイズ100人に聞きました」・・・昔は面白い番組がたくさんあったな。この頃、20代の大人として過ごしたかったな。なんて、そんなこといっちゃいけないな。昔はよかったなんて思っている自分が嫌と思っている自分が嫌だな。まあ、まだまだこれから。今もいい時代じゃないか。元気に行こう。