これからは、のびのび生きよう!

「他人が自分をどう思うか」より「自分が自分をどう思うか」の方が大事。これからは、もっとのびのび生きていきましょう!

綿菓子の思い出

小学校3年生ぐらいの頃だろうか、学校からの帰り道、大きなガソリンスタンドがあった。ある日、友達と一緒に下校していたら、そのガソリンスタンドで綿菓子を配っていた。何かの宣伝だったのかな? 友達は「綿菓子がもらえるみたいよ。行こう!」と言ったのだが、慎重な私は「もらっていいのかな・・・? ここのガソリンスタンドを使った人じゃないともらっちゃいけないんじゃない?」と言った。友達は「大丈夫だよ、それにうちは前にここのガソリンスタンド使ったことあるから」と言って、綿菓子をもらいに行った。

友達は綿菓子を受け取りそれをすぐに平らげ、また新しい綿菓子をもらいに行った。私は綿菓子が大の好物でそれを羨ましいと思いながら見ていた。「コレノビ君ももらいに行けばいいのに」と言われたが、私は「いや、僕はいいよ」と言ってもらいにいかなかった。なんか怖かったんだよね。そんなうまい話があるわけないというか。あとで家に「おたくのお子さんが綿菓子を食べて・・・」とお金を請求されたらどうしようとか思ってしまい結局綿菓子を食べることはできなかった。

今思うと、当時から慎重というか真面目というか小心者というか・・・、損する性格だなと思う。子供なんだから食べておけばよかったのにと思う。今思うと、友達が「うちは前にここのガソリンスタンド使ったことあるから」と言っていたのも、本当かどうかわからない。当時は疑いもしなかったけど。

家に帰り、ガソリンスタンドの話を父と母に話した。二人とも、「お前も食べてくればよかったのに。馬鹿だね。」と声をそろえて言った。私は、「あのガソリンスタンドを使ったことがないと、もらっちゃいけないと思ったんだよ」と言った。すると父が、私のことをかわいそうだと思ったのか、「じゃあ、今度の日曜日、俺がそのガソリンスタンドにガソリン入れに行くよ。だから、また綿菓子を配っていたら、今度はたくさんもらえよ」と言ってくれた。でも、私は「いいよ、いいよ、無理しなくて」と言った。なんというか、本当に遠慮深いというか、消極的というか、自分が欲しい物を得ることを怖がる傾向があった。子供の頃から自己肯定感が低かったのかな? この性格は今もそんなに変わっていないと思う。

綿菓子といえば、昔は近所のヨーカドーの屋上がゲームセンターみたいになっていて、そこに綿菓子の機械も置いてあったような気がする。50円か100円を入れて、自分でまき取らなきゃいけなかったから、一人だと買うことができなかったな。それからヨーカドーといえば、ポッポのたこ焼きが好きでよく食べていた。書いていたら猛烈に食べたくなってきたな。スーパーとかで綿菓子売ってないかな?