これからは、のびのび生きよう!

「他人が自分をどう思うか」より「自分が自分をどう思うか」の方が大事。これからは、もっとのびのび生きていきましょう!

2年前、婚活で断られた相手からメールが来た

2年くらい前のこと。当時41歳だった私は婚活サイトで婚活をしていた。婚活は30代の頃からしていたが、なかなか相手が見つからず、半分あきらめていたのだが、でも半分はあきらめきれず、細々と(笑)婚活を続けていた。

ある日、ある女性(Aさん)からメールが届いた。メールの内容から、とても礼儀正しく真面目な人だなと思った。返信をし何度かメールのやりとりをした後、会って食事をすることになった。Aさんは、メールの印象通り、とても礼儀正しく真面目な方だった。

Aさんとは、2回会って食事をした。もの凄く話が盛り上がったというわけではないが、会話がないというわけではなく、そこそこ話をすることができた。私としては、まあまあいい感じじゃないかと思った。なにより、一緒にいて苦痛じゃなかった。中高年の婚活で、「一緒にいて苦痛じゃない相手」というのは貴重だと思う。これから、何度か会っていくうちに、共通の話題もできて、打ち解けられるのではないかと思った。少しずつ仲良くなっていけたらいいなと思い、3回目のデートに誘った。

ところが・・・、そう思っていたのは私だけだったようで、「最近仕事が忙しくて、しばらくは無理そうです」とお断りの返事が来た。会いたい相手なら、たとえ忙しくても時間は作るはずだから、私は残念だが望みはないなと思い、あきらめることにした。一応最後に、「もし気が向いたら、いつでもメール下さいね」とメールを送った。返事は来ないだろうなと予想はしていたが、予想通りそれ以降Aさんからのメールは来なかった。おそらく他にいい人が見つかったのだろうと思った。

それから、2年ほど経ったある日のこと。突然、Aさんからメールが来た。メールの内容は、あれから婚活をしたが、なかなかうまくいかず、今もひとりであるということ。そして、コレノビさんがまだお相手がいないようでしたら、ぜひ食事をしませんか?という内容だった。

突然のメールに驚いた。メールの内容からすると、理由はわからないが、また会いたいと思ってくれているみたいだ。だけど、一度断られた相手から、2年も経ってメールがくるとは思ってもいなかった・・・。

私も長年婚活をしているので(笑)、相手を断った後しばらくして淋しい時などに、「今となってはあの人は断らない方がよかったかな?」と後悔したことが何度かあった。断った相手に「ダメ元で連絡してみようかな」と思ったこともあった。でも、一度も連絡したことはない。それはやはり、自分から断った相手に誘いのメールをするのは都合が良すぎると思ったからだ。相手の人が「馬鹿にしないでよ!」と怒るのではないかと思ったからだ。そして、仮にまた会えたとしても、一度考えて断った相手なのだから、結局結論は同じなのではないかと思った。さすがに一度断った相手を誘って、やっぱりダメでした、私の最初の判断は間違っていませんでしたとまた断るのはいくらなんでも自分勝手すぎる。だから、自分から断ったことを後悔して、連絡したくなったことは何度かあったが、連絡したい気持ちを抑えてきた。

ところが、Aさんはメールをくれた。Aさんのメールを読んだ時、私は嬉しかったし、戸惑いもあった。いろいろな思いが交錯した。以下、Aさんからのメールを読んだ後の私の気持ちを書いてみた。

・いい人だなと思っていたAさんからメールが来て、しかも脈ありで嬉しい。

・また会ってみたい。もしかしたらこれも何かの縁でうまくいくかもしれない。

・自分から断るのはもったいない。どうなるかわからないが、会うだけ会ってみよう。

・人間の思考は変わらない。また会っても、やっぱり断られる可能性が高いだろうな。

・会うにしてもあまり期待はせず、また振られる覚悟でいた方がよさそうだ。

・私は会社を辞めて、早期リタイアすることを考えている。Aさんと会って、もしうまくいったら会社を辞められなくなっちゃうな。

・でも、Aさんと付き合うことになったら、元気が出て会社を続ける意欲が出てくるかもしれない。そしてそれが一番幸せなのかもしれない。

たった一通のメールであれこれいろいろ考えてしまった。下の2つは、他人軸な考え方で、我ながら情けないなと思う。なんだかんだ考えながら、結局はたった一通のメールで、もの凄く気持ちが盛り上がっている自分に気がついた。冷めたフリをしながら、結局のところ私は結婚相手、恋愛相手を強く求めているのだなと思った。そして、結局「あれこれ考えているのなら、とりあえず一度会ってみよう」という結論を出し、Aさんに、「メールありがとうございます。ぜひ、お会いしたいです。」と返事を書いた。

 

Aさんに返信をし、その後Aさんと何度かメールのやり取りをし、会うことになった。会う日に向けて髪を切らなくてはいけないなと思ったり、当日の服装はどうしようかなと考えた。ここ数年、婚活をしていなかったので、そのようなことを考えるのは久しぶりだった。前に会ったのは2年前なので、当時より老け込んでないだろうか? Aさんががっかりしないといいなと思った。

Aさんに会う前の私の心情はやはりいろいろな思いがあった。Aさんとうまくいくといいなという思いはもちろんあったが、一方で今の自分は体調もあまり良くないし、仕事も続けられるかわからない。今のこの状況じゃ誰かと付き合うなんて難しいし、一人でいた方が気楽で幸せなんじゃないかと思った。まあ、会う前にあれこれ考えてもしょうがない。とりあえず一度会ってみよう。まずはそれからだと思った。

そして迎えた当日。女性と待ち合わせをするのは、前回Aさんと会って以来、2年ぶりのことだった。待ち合わせというのは、楽しくていいものだなと思った。Aさんは2年前と変わってなく、やはり礼儀正しくて真面目な印象だった。Aさんと一緒にいる空気はこんな感じだったな、と2年前のことを思い出した。せっかく会うのだから、当たり障りのない会話をして、可もなく不可もなくで終わってしまうのは嫌だなと思っていた。うまくいくにしろ、ダメになるにしろ、恋愛や結婚に進んでいくのかそうでないのか、ハッキリしたいなと思っていた。

Aさんは、2年前、当時付き合っていた彼氏と別れて婚活を始めたらしい。そして婚活で私と出会った。ところが、元彼のことが忘れられず、復縁を迫ったらしい。そして、元彼とうまくいきそうになったので、私のことは断ったらしい。ところが、元彼とは何度か会ったものの、結局遊ばれるだけで、復縁には至らなかったらしい。そして、最近、元彼は他の女性と結婚してしまったらしい。そこでようやく、元彼のことはふっきれて、自分も新しい相手を見つけて元カレを見返したいと思い、そういえば・・・と私のことを思い出し、再び私に連絡をくれたらしい。

私はAさんの話を聞いて、良くも悪くもこの人は正直な人なんだなと思った。惚れた方が負けというが、元カレのことが凄く好きでいろいろ辛い想いをしたんだろうなと思った。私は、ザ・ブルーハーツの「TRAIN TRAIN」の♪弱い者達が夕暮れ さらに弱い者をたたく♪の歌詞を思い出した。

いろいろな思いはあったが、私は2年前と同じく、少しずつAさんと打ち解けられるといいなと思った。ところがその後、Aさんとの食事は、あまり盛り上がることがなく、最後の方は時々沈黙になってしまい、そのまま終わってしまった。自宅に帰り、私はAさんにお礼のメールを送った。予想はしていたが、返信はなかった。2年前と全く同じだ。Aさんからメールが来て会うまでの間、少なからず気持ちが盛り上がっていたので残念という気持ちはあったが、まあそうだろうなという思いが大半だったので、そんなに落ち込まずにすんだ。

今回のことで思ったのは、自分軸で生きなきゃダメだということ。やはり私は他人軸で生きるのが癖になってしまっているので、これからの人生は自分軸で生きられるようにしっかりしなくてはと思った。それができないうちは、いくら出会いがあっても結果は同じだろうと思う。恋人ができたらがんばれるかもしれない、恋人ができたら人生変わるかもしれない、ついついそう思ってしまうが、そうではなく、「今、変わる」。恋人ができたら幸せになる、お金持ちになったら幸せになる、ではなくて、「今、幸せになる」。それを目指していきたい。

今回の出来事があった後、無性にブルーハーツを聴きたくなった。ブルーハーツで好きな曲はたくさんあるが、ラブソングに限定すると一番好きな曲は「ロマンチック」という曲だ。私の中ではずっと色褪せないラブソング。「そんな2人が会えたんだ」という歌詞が好きだ。これから先の私の人生にそんな感動があるかどうかはわからないが、私はこの曲を好きな自分が好きだ。若い頃は、この曲の良さがわかる人と出会って付き合いたい、なんて思っていた。今は? 今はこんなことを書いて、誰か読んでくれてる人がいると思うだけで充分、いや、けっこう幸せ。