新しい自分
前にこの本を読んだ時は〇歳ぐらいの時で、その時自分はまだ健康だったなとか、この曲を聴いていた頃の自分はまだ元気だったなとか、よくそんなことを思ってしまう。
精神の調子を崩すと、健康だった昔の自分に戻りたい、そうすればなんだってできるのにと思ってしまうが、残念ながら昔の自分に戻れることはないと思う。
でも、そのかわり、新しい自分に生まれ変わることはできる。
一度傷を負ってしまったら、傷を負う前の自分に戻ることは不可能だけど、傷を抱えながら生きていくことはできる。そしてそれは、もしかしたら傷を負う前の昔の自分より、人の心の痛みがわかる強くて優しい、何倍も素晴らしい自分なのかもしれない。
昔の自分に戻りたいと思うより、新しい自分を目指そう。
新しい自分というのは、なかなかなれるものじゃない。
新しい自分にならざる得ない今の状況は、もしかしたらラッキーなのかもしれない。
もう昔に戻りたいなんて思わない、と決める。
傷を抱えながら新しい自分として生きていこう。