なんだかなという話
数年前から吃音が出てきてしまい、言葉をうまく話せない時がある。特に突然話し掛けられて、とっさに答えるのが苦手だ。何か答えなくてはと思っても、何も言葉が出てこない時がある。
飲食店で注文する時も凄く緊張するようになってしまった。自分から店員さんを呼んで注文する形式のお店はまだいいのだが、はなまるうどんのように、列に並んで、自分の順番が来たら注文するという形式は苦手だ。だんだん自分の順番が迫ってくるにつれ、緊張してドキドキしてしまう。そして、いざ自分の番になると、言葉が出なくなって、店員さんに怪訝な顔をされてしまう。しかも前後に人がいるので、緊張して頭が真っ白になってしまう。だから私は何年か前から、はなまるうどんには行けなくなってしまった。以前は平気だったんだけどね。なんか、小学校とか中学校の時の自己紹介の順番を待っている感じを思い出しちゃうんだよね。
私のような人間からすれば、飲食店に行って注文するだけでも凄く緊張するし、大袈裟だと思うかもしれないが、毎回命懸けだ。飲食店はなるべく食券にしてほしいと思う。はなまるうどんに行きたいけど、注文できるか不安だから、他のお店に行くという人も少数だがいると思う。実際、そのお店の料理があまり好きじゃなくても、結局食券のお店に行ってしまうことが私の場合多い。森田理論で言う「気分本位」の行動だな。
あるチェーン店は、お客さんに「ありがとうございました」を言うために、あえて食券にはしないで、お客さんと接する場をつくっているという。なるほどと思うけど、私からすると食券の方が気楽でいいなぁ。「すいません」って店員さんを呼ぶのも気を使うし。
それから以前も書いたと思うけど、接客が丁寧な店員さんだと自分なんかにはもったいないと思い、次から行きづらくなってしまう。逆に、接客態度の悪い店員さんの方が、腹は立つけどお店には行きやすい。まあ、これは私の心の問題なんだろうな。この辺のことを気にしなくなるのが、私の人生の課題。私の背負った運命だ。
